“ブルージュなんて何処かも知らねぇ”
「世にも不思議な物語」みたいな読後感😎
「スリー・ビルボード」「セブン・サイコパス」と好みの作品ばかり生み出してるマーティン・マクドナー監督ということで、過去作を。ジャケ写と邦題が邪魔してるけど、かなり味わい深い一本でした。
原題は「In Bruges」。ある仕事のあと、ベルギーのブルージュに休暇を兼ねて潜伏しろと指令を受けたロンドンの殺し屋2人。ザ・困り顔コリン・ファレルとドナールの父ブレンダン・グリーソン。
お菓子を落とした子供のように落ち着きのないレイの様子のワケが、中盤で明らかになってくるのだけど、そこまではごくごくさりげなく伏線が貼られていく。
“俺は死にたいんだよ”
ボスであるレイフ・ファインズの電話あたりからぐんぐん目が離せなくなってくるわけだけど、次々と回収される伏線と、伏線と思わせた巧妙なミスリードで、予想外な結末に突き進んでいく。
謎解きではなく人間心理と因果の面白さ。
“筋は通さなきゃな”
演技派俳優たちの妙技を堪能できる上、宗教的な倫理観が通奏低音となった大人の寓話だった。
やっぱりこの監督なかなか🤔