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最後の日々 生存者が語るホロコーストのnancyyのレビュー・感想・評価

5.0
ハンガリー、ポーランド、バルト三国、そしてドイツ。あの時代をリアルに体験した土地に行くたびにその町にある戦争博物館、歴史博物館に立ち寄って来た。このドキュメンタリーを観てリアルな感覚として、その土地で学んだもの感じたものが蘇ってきた気がした。
差別は何も生まない。いいものを生まない。本当にそう思う。誰かと政治議論になった度にわたしは理想主義なんだなぁ、平和主義なんだなぁって強く思ってきたけど、そのことに誇りに思うし一生変わらない。そうやっていつも思ってるから差別する人を軽蔑するし、絶対に許しちゃいけない。民族が違うからとか、宗教が違うからとかで見下したり差別したりそういうのを許すとその先にはホロコーストがあるんだぞ、と。人間が考えつくことはまた起こる。ちゃんと学んでおかなきゃ。

ただ‥‥ひとつ、自分たちの家族がみんな殺されたから自分の子供には沢山産んでくれと言った‥‥みたいなのはわかるけどそれ言われるのが自分だったら親からのプレッシャーで発狂してしまいそう。子供も親の意見に賛成していて、喜んで産む!とかならいいけどそうじゃないなら怖い。な‥‥‥他人の人生に強制はだめ、とはならないのか‥‥な。
netflixのアンオーソドックス見ると、歴史的な迫害が新たな時代に同族内での強制と迫害うんでて「いやぁ‥‥‥なんかな。なんでよ」ってなっちゃったんだけど、それのちょっとマイルドな狂気をこのドキュメンタリーのエンディングでまた感じちゃって、うぅってなったな。
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