くるーぞー

生贄のジレンマ 上のくるーぞーのレビュー・感想・評価

生贄のジレンマ 上(2013年製作の映画)
3.0
まず原作は読んでいないのですが
一言文句を言います。

被災地みたいなとか言うな!!!!!!

こういうバカみたいな殺人ゲーム映画に被災地ネタを使うな!!

ではこの映画の評価。
上巻だけで一時間半ほどあります。上中下でトータル
四時間を越えます。
個人的に大好きな金子監督の作品ですので楽しみで見たのですが。
この内容で四時間は地獄です。
まずネタがどうしてもあの傑作「バトルロワイヤル」を思い出します。
それはいいのですがその後散々作られた
ルールその1 高校生が殺人ゲームに巻き込まれる系映画
が走馬灯のように頭をよぎります。

「王様ゲーム」とか「ジョーカーゲーム」とか。
どちらもクソ映画ですが展開が映画的でスピードがあるのに対して
この「生贄のジレンマ」展開がダラダラしてて
苦痛としかいいようがありません。
多分上巻だけで脱落しちゃう方も多いのではないでしょうか?
ゲームが面白くないんですよ。

なぜ面白くないのか?と考えたのですが「ゲームの終了条件が
最初に提示されない」ことではないかと?
どうして提示されないのかは下巻のラストどんでん返しにあるためなので
どうしても謎のまま死のゲーム。
ラストで意味がわかるのですが四時間も引き伸ばすのか?これだけのオチのために?

その2
魅力のない主人公とヒロイン。
こういう殺人ゲーム系に大事なのは主演の人の魅力だと思うのですが
須賀健太くん。子役のころはかわいくて良かったのですが
今回の役はほとんど学校に来ないちょい悪の女子たちの憧れの
男という。っていう。
須賀健太くんに何の落ち度もないのですが彼が学年の女子のモテモテ男というのは
少々いや全然無理がありすぎるんじゃないでしょうか?
まあそれは我慢しておいてもこの主人公最後まで何もしないんですよ!!
穴掘ってるだけ。
もう一度言います。穴掘ってるだけ。
で死ぬ人の前だけ突然出てきて「死ぬなぁぁl!!!」「俺が替わりに死ぬぅうう!!」
とか叫んでますが棒立ちで何もしません。
絶叫して何もしないで」ゆるされるのは藤原竜也だけです。

そしてこれまたこの主人公のことが好きなヒロイン。
こいつも何もしません。何もしないでゆるされるのは前田亜季だけです。

その3
やけに魅力的な脇役たち。
主人公とヒロインがクソなわりに脇役がばんばん活躍して死にます。
首輪ならぬ腕時計を分解したりゲームの流れを変えようとしたり
ハッキングしてパソコンをいじったり。
特にレズビアンの役の子がズバ抜けて演技が上手くなぜ彼女の名前が
上にクレジットされないのか不思議です。
それとハッキングしてパソコンをいじる無口キャラの子。
最後までハッキングした意味が説明されないのですがまあいいでしょう。
それより手話で会話していたのに後半しゃべるのはなぜなんでしょう?
そこだけがこの映画でびっくりしたことなのでした。
ちなみにこの二人が殺人ゲームの鍵を握ってます。
須賀健太は穴掘ってるだけです。(三回目)
なんなんだこれは?

その4
意外なオチ。
この手のの映画にしては意外なオチでいいと思います。
突っ込みを入れたいのですが上で書いたハッキング女子に
「バグだらけのクソゲー」の一言で終わりです。
突っ込めません。
ただこのオチのために四時間も我慢していたかと思うと
アタクシは涙が止まりませんでした。
くるーぞー

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