Mai

わたしはロランスのMaiのレビュー・感想・評価

わたしはロランス(2012年製作の映画)
4.5
女性になりたいと願う主人公が偏見と闘いながら、恋人との日常や葛藤を描いたラブストーリー。

性同一障害のただのラブストーリーではなく、時と共に変わっていく些細な心の変化や、主人公の人生そのものが繊細に描かれており、160分強の長尺の映画だが最後まで飽きずに観ることができた。

ドラン監督らしいビビットな色使いやハイセンスなBGMの使い方は圧巻で、幻想的なPVを見ているようだった。
落ち葉や色とりどりの洗濯物、大量の水など何かが降ってくる斬新な演出が登場人物の複雑な感情と見事にリンクされており、ここまで感情を映像化できる監督の才能に脱帽した。
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