これは心が震えた…。刺さりまくった。
グザヴィエ・ドラン作品で、一番好きなやつが来た。
愛を見た、人間を見たって感じ。勿論単純なハッピームービーじゃないけど、多幸感が凄かった。
作品そのものの素晴らしさと、このような素晴らしい作品に出会えた喜びのダブルで、謎の鳥肌と、爽やかな涙が出てきた。
何もかもに、一切の妥協がないのも、素人でもわかる。これはなんなんだろう。神は細部に宿るなのかな。命懸けって伝わる。
そして今作も、音楽の使い方が最高。選曲が絶妙にメジャーで、アートに行きすぎないこの絶妙なバランスが、グザヴィエ・ドラン作品独特のアゲ感、陶酔感を生み出しているんだろうな。
自分はお酒があまり強くないけれど、強い酒で酔う気持ち良さって、こういう感覚なのかも。
お母さん素晴らしかったなあ。「女じゃなくて、バカになったの?」とか、テレビ破壊のシーンとか。愛が大きい。
何度もまた観たい映画です。