マイマザー、ジョンF〜、mommy、たかが世界の〜、トムアット〜、胸騒ぎの恋人、わたしはロランス、と続けてドラン作品を鑑賞しました。
制作順はバラバラで鑑賞したのですが、ドランの世界観がグッと濃くなった感じの作品ですね。
独特なカメラワークや大胆な演出と音楽。
センスの美しさとダサさが背中合わせくらいすれすれの距離で共存してる感じに今回も翻弄させられました。
言葉のやり取りや登場人物たちの行動も大胆で荒っぽい感じがするのに同じように比例してものすごい繊細さがあります。
とてつもなく不器用なのに愛おしくてたまらない映画。
愛おしいのにどう触れたら良いのかわからない映画。
壊れたガラスで鋭く刺すような愛のやり取りは痛々しいのに目が離せませんでした。
どうしてこんな風に撮れるんだろう。
画面いっぱいに広がるグザヴィエドランの世界観にこれからも翻弄されたい。
それにしてもあのよく見るドランの写真はカメオ出演で一瞬映るワンシーンだったんですね。
一瞬なのにドランの美しさとセンスと存在感は凄いですね。