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わたしはロランスのsunflowerのレビュー・感想・評価

わたしはロランス(2012年製作の映画)
4.0
あるシーンを見て、ある日の出来事を思い出した。

ある日会社で、部署一同が会議室に集められ、A氏が、自分はLGBTQの当事者であるとカミングアウトなさった。

みんな薄々は気付いていたし、「えっ、わざわざ仕事中に集められて何かと思えば、そんなことですか?そんなのとっくに知ってますけど。あの、もう仕事に戻っていいすか?」くらいの、至極あっさりした反応だった。

皆、受け入れるも何も、こっちはハナから特別視なんてしちゃいませんけども?という自然な反応だった。

それがA氏にとって、期待通りのリアクションだったのかどうかは分からない。

けれど私としては、うちもなかなかいい会社じゃないかと思った。(外資なので日本人は少なく、様々な宗教の人がいますし、A氏以外にも当事者と思しき人は何人もいるので、色々な人がいて当然、というマインドがベースにある事が大きいかもしれませんが。)

この作品の中で、ある女性生徒が、「8ページなんですけど、」という発言により沈黙を破ったシーンが、とても良かった。

それから、フレッドがとてもいい女性ですよね。
何故か、シンガーのAIさんを思い出しました。

AIさんも、何があっても受け入れてくれそうな、度量の大きさを感じます😊




以下、ネタバレになってしまいますが、

彼らが最後に別れを選んでしまったのは、別に性別がどうとかではなくて、よくある男女の別れのように感じました。良い意味で。

人間誰しも、男だろうが女だろうが、本当の愛に辿り着くまで回り道をする事はあるし、せっかく見つけても、取りこぼしてしまう事だってある。
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