PANDADA

火垂るの墓のPANDADAのレビュー・感想・評価

火垂るの墓(2008年製作の映画)
2.0
原作は野坂昭如の短編小説。
1988年に高畑勲監督によってアニメ映画化もされました。

本作はその実写版。

アニメ映画版は、
清太がもうちょっと我慢して西宮のおばちゃんと折り合いつけてれば、
節子も死なずに済んだのに、
なんてダメな兄なんだ!
というのが印象でしたが、
実写版の方を観るとこのおばちゃんってのがかなり悪辣で、
折り合いつけるのは無理だなと、
そして、この西宮のおばちゃんに対して、
酷い大人だという怒りを持つようになりますね。

演じたのは松坂慶子で、その憎たらしい演技はさすがです(笑)。

細部に細やかな違いはありますが、ストーリーもほぼそのまま。
ただ、原作とアニメは回想シーンから入り、エンディングもその繋がりなんですが、そこは大きく変更されていて、
その分、悲惨さが緩和されているのかな。

誰しもが一度は観たり読んだことのあるストーリーで、可もなく不可もない実写化作品。
アニメの方がやはり良作だと思います。
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