ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争下のお話。
ムスリム人の画家とセルビア人警察官のカップルが紛争によって敵同士になり捕虜となったり、スパイとなり裏切ったり……
序盤、赤ん坊が泣き止まないから殺されたり、捕虜女性のレイプなど観るのがちょっと辛いかも。
アンジー作品なのだけど、国連親善大使ならではの作品かも。
見方にもよるけども、セルビア人はちょっと悪役感が強いのです。ほかの作品もだけど。
私は2000年頃旧ユーゴスラビアに住んでいて、この映画は1995年頃が舞台なので、めちゃくちゃうわぁーってなりました。映画後のNATO軍からの空爆のあった都市に住んでいたので特にね、とても悲しい。
なにが言いたいかというと、映画自体は良いけれど、私情でイイねとは言えないな。
あとどちらが悪役かは主観によるので、今作は女性目線なので、仕方ないよね。ただ、セルビア人めちゃくちゃいい人なので、今作で悪く受け止められたくはないな…。日本軍が韓国や中国になにをしたかも見方次第なのだし。