このレビューはネタバレを含みます
テーマがトイレの花子さんだから、前回までのテイストより心霊、オカルト寄りで好みだった
花子さんだけどシンプルにそれだけじゃなく、霊能者×タイムリープを掛け合わせてて今までの工藤が暴力で全てを解決するみたいな流れより深みが増してきた感じで少し淋しくもありつつ大きなストーリーもして面白くなってきた!って感じが出てきて続き物として観るのにすごくちょうどよくてやっぱり好き
霊能者がインチキではなくちゃんと実力を持っているけど、タイムリープのような大きな力を使う代償について、先に言わなかったのは皆がもうエリちゃんを助けに行く流れになっていたからもう止められないという優しさと諦めだったのか
工藤Dの本質にまた少し近づいたシーンが少しずつ多くなってきていてわくわくした
タイムリープの流れも、後から物音や鉢合わせの伏線回収もかなり分かりやすくて、ちょうどいいくらいの展開で面白かったし映像としても、あの時のここだ!この先で鉢合わせるのか!ってわかりやすくて凄いなと思った 撮り方とか、あの暗い中で怖さを保ちながらわかりやすく時間や空間を見せるのって難しいと思うのにすごい
工藤に対して、魂がないとか、気づいていて皆に言っていないことなど気になる要素が盛りだくさん
でも今はまだ教えてくれないという子気味いい引っ張り加減で次回も楽しみになってしまった
工藤が暴力だけに訴えず、投稿者を救おうとしたり、霊能者の力を使う引き換えに自分の秘密を伝えるという条件を飲んだり、工藤の人情味が上がってきた回だと思う
市川さんが逆に工藤の横暴さを上手く吸収して必要な場面で自ら投稿者に噛み付いたり、最初に比べて良いバランスになって来た感じがある
戻ってくる時の演出ちょっとかわいくて和んだ
工藤が市川さんにつかまえられてワタワタしてるのちょっとチャーミング要素
ジャパニーズホラーの、「ラストでいい話で終わったな~と安心した後にぞわぞわとした不穏が醸されたり、突然のジャンプスケアでハッピーエンドを裏切られる」後味の悪さが好きなので、今回の演出と流れはすごくよかったし、また以前の要素が出てきたりして謎が深まっていく感じもよかった
ついに、毎度おなじみのレジ袋にぶち込まれた口裂け女の呪物アクセが出てこなくて、あとから思い出してじわじわ来た(あれをちゃっかり隠し持つ工藤だいすき)