たわらさん

ウォッチメンのたわらさんのレビュー・感想・評価

ウォッチメン(2009年製作の映画)
3.7
なかなかの闇鍋。大半が登場人物の過去に当てられるため物語の起伏が少ない。それ故に満足感がない。ただ、扱っているテーマたちは興味深いもので、何せ情報量が多いためとっ散らかり163分内で咀嚼するのには難しい。

1980年代に作られた原作はスーパーヒーローの概念を崩した原点ともいえよう。情報がオーバーヒートしてしまっているが、今作の扱う各々の正義感と平和の実現は『ダークナイト』や『コードギアス』、監視者(権力者)の横暴は『THE BOYS』と少なからず影響を与えたことでしょう。

パラレルワールドを描きつつ、様々なテーマを据えたSF作品の代表でしょう。ただ今作を163分に収めるのは駆け足だったと思います。
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