元ヒーロー仲間の一人がある人物に殺されたことから、ヒーロー殺しから身を守るために再びウォッチメンが再結成するお話
上映時間は約3時間ととても長いが、見ている最中は一切そんな長さを感じずとても面白かったです...
冒頭のオープニングからもう最高。アメリカの歴史と共に、ヒーロー活動の繁栄と衰退を描くってのがシャレてる。そしてその後に続く「ロールシャッハ記...」
掴みから観客を全速力で掴んで来る構成良いですね......
物語も面白い。本作はヒーロー映画ですが、物語の内容は「ヒーロー映画か？」と疑いたくなるぐらいにシリアスで、かなり哲学的。しかもアクションシーンも少なめで、そのアクションシーンは普通のヒーロー映画よりかなりグロテスク。普通のヒーロー映画では味わえない面白味があって、凄く面白かった。
コメディアンはヒーローというよりグズですが、彼も自分なりの正義を持っていたことは事実。そして、それがラストの展開へと繋がっていく構成が凄い。
この映画はトロッコ問題を冷戦に置き換えて話しているような映画で...
ラストの二人の行動、結局どっちが正しかったんだろうなぁ......
倫理的に判断したらロールシャッハだけど、オジマンディアスが言っていることも間違ってはいない。
この映画を見た後に「君はどう思った？」って感じで討論したらかなり盛り上がるんじゃないかなと......
テーマは現実的で、ヒーロー映画だけどみんな特別な能力とかを持っていない中で一人だけ異質な存在がいたのが笑える。常時青く光っているし、常にフルチンの男......
