さききち

ウォッチメンのさききちのレビュー・感想・評価

ウォッチメン(2009年製作の映画)
3.0
-善人にも悪人にも 平等に雨が降る
(初代シルク・スペクターの台詞より)

本公開前、試写で観て以来の鑑賞。
ヒーロー達が主役ではあるが、
いわゆる”ヒーロー映画”ではない。
この世に生きる者に普遍的な問題を投げかける。

それは
「最大多数の最大利益を実現するためには」
「何が善で何が悪か」
という恒久命題。

自己の幸福と他者の幸福をどう折り合いをつけていくのか。ヒーロー自身の社会性、そして国家レベルの問題まで、サイズの違う相似関係を描きながら炙り出す。

キレキレアクションやカット割り、スタイリッシュな奏での映像群。スローモーションや早回しの多用もクドくならず効果的。画調も闇ばかりでなく、ヒットソングを交えたシーンの数々でBvSの印象は覆る。まさに脂乗りまくりのザックスナイダー作。

でも2時間半越えはちと長い…笑
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