廃屋の壁を抜けると、そこは第2次大戦中の街だった……。
多感な少年トムがひょんなことから第2次大戦中にタイムスリップしてしまうというシンプルなストーリーだが、戦争のシーンはほとんどない。本作は切なくも心にじんわりと温かな染みを作りだす人間ドラマだ。
トムを演じるのは最近注目しているマシュー・ビアード。今もかわいいけどやっぱり小さい時は超かわいいな!!この人、泣きの演技が本当に透き通っていて好きなんだよね。ピュアピュアしいというか。
トム・ウィルキンソンやアンナ・マッセイといったベテラン俳優たちも素晴らしい演技で私たちを魅せてくれる。そういえばアンナ・マッセイは『スウィート エンジェル マイン』でも重要な老婆の役だったなあ。
ちなみに本作、『ダンデライオン』で知られるメルヴィン・バージェスの『メイの天使』が原作なのだから邦題もメイの天使で良かったのでは…?
☆蛇足:ボブ役のヒューゴ・スピアーがどことなくイアン・グレンっぽくてなかなかカッコいいゾ。