林檎の映画日記

31年目の夫婦げんかの林檎の映画日記のレビュー・感想・評価

31年目の夫婦げんか(2012年製作の映画)
5.0
メリル・ストリープとトミーリージョーンズが演じる可愛い夫婦の1週間の愛を探す冒険の話。偶然知った映画だったけど、エンディングまで良すぎて、長く語りそう。

主人公は、もっと分かりやすく夫に愛してほしい妻と、妻へ愛情表現をする事に照れや意地があってうまくいかない夫。いままでの生活に思うこと、お互いの身体の変化など、31年という時間を過ごしたから、むしろ簡単に心を通わせることが難しくなっていくのかなあ。小娘には、映画を観て感じた事しか分からないけど、2人のような本当に仲が良くて、ぎこちないながらも関係を修復していける夫婦は素敵だなと思った。
「愛」って本当に難しい。お互いに相手を大切に想っているけど、一緒に長い時間を過ごしている中で、その形や表現の仕方や、色々変化していく。それによって、時には相手を傷つけることがあるかもしれない。素直に伝えることは、一緒に過ごすほど難しくなるのかな。

はじめは妻に嫌々付き合っていたカップルカウンセリングをうける中で、恋をした少年少女のような初々しさで歩み寄っていく様が、微笑ましかった。長いこと夫婦で家族で、今さら恥ずかしいって思うのも、いつまでも愛を囁いて欲しいって思うのも、どっちもあるんだろうな。それでも、やっぱり伝えた方がいいと思う。大切に想ってるのに、照れや意地なんてつまらない事ですれ違ったら悲しいし。
そんなふうに寄り添っていける人に出会えたら、人生は幸せだろうなあ。
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