とりん

劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。のとりんのレビュー・感想・評価

4.0
ノイタミナのテレビアニメ"あの花"の劇場版。
アニメシリーズから1年後、もう一度秘密基地に集まりめんまに手紙を書くという新しいエピソードももちろん盛り込んでいるが、総集編という意味も強い。
ただこの映画を観ただけでこの作品がわかるかと言われればそれは不可能に近いと思う。
表面的になんとなくは捉えられるけど、きっと登場人物それぞれの葛藤とかほとんどわからない気がする。
だからこそこの映画はファンに向けた感謝的な意味を込めた作品でもあると思う。

1年後に手紙を書くという新エピソードもそうだけど、それよりも回想しながら書く手紙の内容やアニメ本編で描かれなかったお寺でのかくれんぼシーンに注目したい。
あのエピソードがあったからこそアニメクライマックスのかくれんぼのシーンがより引き立つというもの。
めんまはかくれんぼが下手であり、そんな時にじんたんに手を引っ張ってもらったこと、超平和バスターズのみんなが、秘密基地が帰る場所になっていたこと、そういう部分が補完されている。
そのエピソードを盛り込んで再度かくれんぼのシーンをやられるものだからまた泣いてしまった。
映画としてはどうかなと言えるような内容だけれど、アニメシリーズの大ファンとしてはどうしてもフィルター通して見てしまい、高い評価をつけてしまった。

2回目:2017/11/17 DVD
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