J四郎

モンスタートラックのJ四郎のレビュー・感想・評価

モンスタートラック(2016年製作の映画)
3.6
パッケージから地雷臭そしてB級クサさが溢れている。
なんじゃこりゃ?と手に取ったが、監督は意外にも「アイス・エイジ」なんかの人。後で調べたら本国で大コケしたらしく日本ではDVDスルーになってしまったらしきコメディ映画。

奇抜なアイデアだが、内容は80年代のスピルバーグ作品を彷彿とさせるような感じ。少年・・っていうには年齢的に厳しい兄ちゃんとモンスターとの交流を描いていて、懐かしの「E.T.」っぽいストーリー。
恐らくそこらへん意識してるんだろうけど、最近の映画にしては珍しいくらいのユルさと牧歌的雰囲気が漂っている。

モンスターも思っていたよりカワイイ。イルカやクジラみたいな海洋生物に触手が生えてる感じ。コイツをトラックのエンジンにするとはイカれたアイデアだが、それを活かしたカーアクションは面白い。
それにしてもコイツは燃費が悪すぎるな。継続して乗ったとしたらガソリン代もモンスター級。

映画としては意外としっかりしてて、出演者もX-MENやドントブリーズで見たような人が出ている。B級ものにしてはやけにスケール大きいし、金かけてるな~と思って調べると驚いた。製作費はB級どころじゃなかった!

普通にアイデアも良いし、内容もつまらなくは無い。いやむしろ面白い方だけど物足りない。モンスターをトラックに組みこんだアイデアで終わってて地味なんよな~?
カーアクションもワイスピを観た後に観ちゃダメだね。
誰でも無難に観れる作品ではあります。

個人的に触手といえばジェームズ・ガンと思っているので、彼に是非ともリメイクして頂きたい。きっとイカれた映画になるぜぇ。
J四郎

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