モンスタートラック最高やないか!!
現代のコワルスキーは426HEMIエンジン搭載のダッジチャレンジャーではなく、地底の水源から現れたモンスターを詰め込んだトラックで青春の消失点へと爆走する!
産業の衰退した田舎町で燻る若者。僕らの大好きなスパイダーパニックやブロブ、トレマーズ直系のストーリーライン。
敢えて低予算コーマン印映画のパッケージングを狙った作りは、モンスター同様、映画自体が往年のZ級映画の無邪気な精神を継承した生き残りであることを感じさせるのでがんす。
そしてとにかくモンスターが愛おしい。
呑んだくれた宇宙くじらの様なデザインと抜群の質感。愛嬌たっぷりの顔面に、自分はクリーチではなく、ひふみんと名付けました。
主人公を演じたルーカス・ティルが若きカート・ラッセルっぽいのもええなぁ。
ひふみんがエンジン室に入り込んで車軸を回転させ、文字通りモンスタートラックとして暴れ回る爽快感。
この「ウソ‥だろ‥?」に映像的説得力をもたらしたCGもクオリティが高いし、理屈も良い。イカレたアイデアをやり切ったスタッフはマジで偉い!
さらにこの映画が凄いのは、二時間で様々な映画の要素を体験出来ること。
冒頭の掘削事故はバーニングオーシャン、ひふみんとの出会いはジュラシックパーク、ひふみんとトラックが合体したところなんかはトランスフォーマーであるし、湖で泳ぐひふみんとの戯れはフリーウィリー。終盤の展開は怒りのデスロードさえ彷彿とさせるのでがんす。ダニー・グローヴァーとスリービルボードのアホな彼女も出てました。
キャラクターやドラマ部分にもう少しパンチが欲しかったけど、それでもガソリンお腹いっぱい満足です。ごちそうさまでした!