生きるのがしんどそうな女を
仕事中に拾って目的地までトラックを転がす男の寛容さ、許容範囲のデカさを
女は感情ではなく本能で優しい人だと判断した。
こんなセリフ言えないな、心に浮かびもしないよなと
思わず鼻をすすってしまったのは
「食べろよ、食べなきゃ吐けないだろ」
トラックの無線が象徴するように
深入りしないが突き放さない
ある意味理想的な、見知らぬ男。
人恋しさに煽られる、生臭いほどのロードムービー。
大森南朋が寺島しのぶにトラックの運転を教えるシーンが
どこか希望を感じ取れて心に残っている。
長距離トラックドライバーって、しらねーやつにハンドル握らせたくなさそうなのにね。