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濡れた週末のyoursuitcaseのレビュー・感想・評価

濡れた週末(1979年製作の映画)
4.0
舞台は大森。巨大なガスタンクや羽田を飛び立つ飛行機が見える。
大森東5丁目あたりをGoogleストリートビューで見ると、工場社長宅が現存しているのが確認できて、ちょっと感動。序盤で宮下順子さんが出てくる銭湯「浜の湯」は現在も営業されているようだ。
橋の上でパンツ一丁で遊ぶ子供たち、夏祭り、風鈴売り、蚊取線香、扇風機、帰省ラッシュを伝えるラジオ。
エアコンなしでも過ごせた昭和の夏(気象庁のサイトで調べたところ1979年8月の東京の気温は最高でも33℃くらい)。
とにかく宮下順子さんが素晴らしい(79年といえば名作「赫い髪の女」と同じ年)。
鼻歌まじりに歌う黒の舟歌もたまらん。
宮下さんは事務所のすぐ脇に住んでいるようなのだが、そもそもそんな場所で不倫をしていたらすぐにバレそうな気がw
安達清康(安藤信康とクレジットされているが間違い)扮する若者のダメな感じもいい。
3人でカレーライスを食べる場面、「おめえなんかいつもみたいに大塚のボンカレーあっためてりゃいいんだよ」で吹き出す宮下さん。
社長が読む新聞には「広島、江夏でドロー」の見出し。
赤いワンピースと白いスーツケースで家出を決意する宮下さん。
夏が終われば広島カープの日本一が決まるはずだ…
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