あざらし

ダイヤモンドの月のあざらしのレビュー・感想・評価

ダイヤモンドの月(1991年製作の映画)
3.4
「見ず知らずの私を泊めてくれてありがとう。
あなたはきっと、良い人なのね。」

20分間の短編です。
白黒フィルムで、セリフは少なく、多くのシーンで音楽が流れています。

夜、若い女性が線路際の道を歩いていると、男性が座り込んでいました。
女性は通り過ぎようとしましたが、すぐに彼のところに駆け寄ります。
見ると、男性は頭から大量の血を出していたのです。

若い女性は売春婦のふりをしながら、お金を奪い取って逃げたりし、きままに生活していたのです。
そんな時、道端でパントマイムをする男性と知り合います。

こんな危険なことをしていたら、もちろん危ないことに遭うでしょうが、自分を振り返りたくないのが若さというものでしょうか。

90年代の雰囲気が古いけれど、生々しく伝わるショートムービーでもあります。

ラストは衝撃的です。
人が、ただの月をダイヤモンドのようだと認識するときとは、さて、どういう時でしょうか。

「私、アラブの王様と結婚するの。」

この映画はYouTubeでは検索しにくいですが、野火明監督のwikiの外部リンクから飛べます。
あざらし

あざらし