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タイピスト!のchakoのレビュー・感想・評価

タイピスト!(2012年製作の映画)
3.8
子供の頃、家の物置部屋に眠る祖父の遺品のタイプライターで遊ぶのが好きでした。
人差し指で一つ一つタイプを押してはその度にカタカタと鳴る音が心地良くて、親には埃っぽいから物置部屋にはあまり入るなと言われていたのに、よくこっそりと忍び込んだものでした。

これはそのタイプライターの早打ち世界大会へ挑む女の子のお話。
何より驚いたのはタイプライターを打つ早さ!倍速で観ているかのような驚異の早さは、人差し指で押しては楽しんでいた私には驚きの世界。さらにタイピングのシーンは早送りといった編集をしているわけではなく、主人公ローズ役のデボラ・フランソワの実演なんだとか。ローズはあんなリズミカルにカタカタと打っているけど、私が子供だったからなのかタイプライターって意外と押すのに力がいったような・・・

大会を目指す中で"上司と部下"、"コーチと選手"である二人に恋が芽生えたりと非常に分かりやすい展開ではあるものの、ドジっ子で負けん気が強くて、でも真っ直ぐで飾らないローズの姿は観ているこっちもつい応援したくなってしまう愛らしさ。

また彼女の着こなすカラフルなファッションが可愛らしいこと!
コットンのブラウスにフレアスカート、フラットシューズ、ファッションや小物と何から何まで50年代のフレンチポップを感じる世界観が素敵♪

それにしても、ロマン・デュリスっておでこ広いね(。・o・。)前からあんな広かった?
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