ショウキ

タイピスト!のショウキのレビュー・感想・評価

タイピスト!(2012年製作の映画)
4.5
2020年106作目

スポ根 × 恋愛の最強バランス。

今年イチオシ映画のひとつ、
「9人の翻訳家」の監督の過去作品です。
本作は全然系統は違いますがかなり面白かったです。

個人的には恋愛要素がとてもツボでした。
めちゃくちゃ微笑ましいシーンが多くて、
思わず何度もニヤッとしてしまいました。

主役のローズと、ローズと恋仲になるルイは、
ひょんなことから一緒に住むことになります。
古いお家なので階段の軋む音が聞こえるんですが、
ある時、ルイがローズの部屋に向かうときに
部屋にいるローズがその音に気付いて、
自分の部屋にルイが来るまでにドギマギする
シーンがとても可愛らしく微笑ましいです。

あとは、ローズとルイがローズの部屋に
貼ってある映画女優の写真たちを見ているシーン。
ローズに「この中から選ぶなら誰?」と聞かれて、
ルイが選んだ写真がローズのお母さんだったのが、
微笑ましすぎて直視出来ませんでした。

そして1番好きなのはローズが友人のマリーに、
好きな人のタイプを聞かれた時のシーンです。
無意識でもう明らかにルイを指すことを答えてたので、
指の隙間から覗くレベルで微笑ましかったです。

何で私がここまで楽しめたかというと、
タイピング早打ち大会向けての熱い特訓という、
あいだに絶妙に挟まってくるスポ根要素です。

むしろ映画としてはメインかもしれないですが、
ローズとルイの特訓シーンはテンポも良く見事で、
何より1分で500文字以上=1秒に8文字以上を、
タイプしないと優勝は難しいという中で、
その困難を乗り越える展開が面白かったです。

根性論だけでは上手くいかないところもあり、
そこをどうやって切り抜けていくのかも見所ですね。

自粛中の生活を明るくする一作としてオススメです。
ショウキ

ショウキ