ダイセロス森本

MAMAのダイセロス森本のレビュー・感想・評価

MAMA(2013年製作の映画)
4.4
まじでめちゃくちゃ見たくてずっと買うか買わないか悩んでてやっとAmazonプライムでレンタルするってことに慣れてきたので今回もプライムでレンタル。199円で傑作が見れるなんて有難い。しかも返却しに行かなくていいんですよ。つまりですね、お外でないDAYがいつもより増えるわけです。でもね、返却・レンタルの時間を映画に費やせる。素敵なサービス。ディスクが悪くて飛ぶこともないし、ってここでなんでプライムの良さ語ってるんだ私は

MAMA
そういうことだったのか…。想像と違ってあっという間に{5年後}っていうのが出てきたからちょっとひやりとしたけど、(回想シーンと入り乱れる系かめっちゃ普通に事後を追っていくチャステイン系だと思ってひやりとするの意)全然違ったし、新しすぎて本当にびっくり。

ムスキエティ兄妹とギレルモさんのクリティカルヒット映画。こういうの好きだわ。めっちゃ好き。しかもMAMAの形が天才的すぎるっていうかどこか「クリムゾン・ピーク」につながる顔していてなるほどなと思う。
クリーチャーの作り方がやっぱり天才。この痩せ方がまた気味悪いし、髪の毛だけ床に出現して狙った人のところまで滑っていくのめちゃくちゃ笑えるけどめちゃくちゃひやひやする。これも発想力の勝利。

こんなに見たくて長く放置してた映画って他にたぶんないんだけど、とか言っときながらたぶん何かしらあるんだけど、これはほんとに正解だった。見て良かったし、見ようと思える自分で良かった。見れる環境があってよかったし、この作品と出会えたことに感謝できるくらい。

なかなか怨霊ってこわいけど、子供にとっては…と考えると、めちゃくちゃ唸る。しかもそれが、5年も育ててくれたMAMAだったらどうする?もう造形なんかが怖いなんていうところじゃない、ただ純粋に、ママを愛す子供になるんだよね。
それを今さら誰かに引き取られても、本物のママはそれじゃないって、これは皆思うはずなんだわ。長女と次女の考えがちょっとずつ変わっていくのは、やっぱり年齢もそうだけど、言葉だったな。

言葉を発さず、きっと身振り手振り、そして本物の愛を与えたMAMAを最後まで好き、迷いなく好きなのは、言葉を持たないリリーだったからなんだ。きっと。長女はMAMAに出会う前から言葉を知っていたから、言葉の温かさ、言葉の本当の力を知っていた。だから彼女は、愛を言葉でもらえる温かい人間と、冷たくて言葉のない愛をくれるMAMAとの間を揺れ動いたんだと思う。

つらい。しんどい。でも面白い。

育ててくれたヒトが違うだけで、こんな結末になるなんて、こんなに辛くなるなんて…。一概に悪いと言えない優しさを持つMAMAにも色々なことが言えるなあ…。長すぎだよ私