1932年のスリラー映画。とあるサーカス団で起こる事件を通して、身体的な障害を持つ者への差別と、それに対する戒めのメッセージを描いた作品。
タイトルの『フリークス(freaks)』は「奇形」を意味するらしく、様々な身体的障害を持った人たちが登場した。古い映画というのもあり、視覚効果なのかリアルなのか判断がつかなかったが、調べてみると実際に身体的障害を持つ人たちが起用されているとのこと。作品全体のリアリティが半端ないのも頷ける。
60分強の短い映画だが、強いメッセージ性のある作品で、インパクトが半端なかった。障がい者に対する差別と侮辱の描き方がストレートでショッキングだったというのもあるが、それに対する戒めのメッセージの「ドぎつさ」も衝撃的だった。一方で、心優しい健常者がいることには心が救われた。
具体的なストーリーはネタバレになってしまうので書かないが、一度みたらなかなか頭から離れないような衝撃度の高い作品だと思う。こういう作品を怪作と呼ぶのだろうなと思った。