ヒロ

フリークス(怪物團/神の子ら)のヒロのレビュー・感想・評価

3.5
【外見がフリーク?内面がフリーク?】
小人、上半身だけの男、胴体が繋がったままの双子など、身体的にハンディのある登場人物たちを主役に置き、彼らを蔑む五体満足な健常者たちの内面の醜さを炙り出すという、『エレファント・マン』や『小人の饗宴』など、この手の作品では擦りに擦られたセオリー通りのテーマだが、これが製作されたのが1932年ということに意義がある。
今でこそインターネットやスマホなどの普及によって彼らの存在についてのある程度の知識はあるが、当時リアルタイムで今作を鑑賞した人たちが相当な驚きと恐怖を感じたであろうことは容易に想像できる。たぶんデマだろうが、妊婦が流産したなんていうとんでもない噂が飛び交い、全米各州で上映禁止になったということからも影響はすごかったんだろうなと。だからといっておもしろいかと問われても、まぁ展開的にはそうならざるを得ないよねとしか言いようがない。

一番の収穫は、以前観たベルトルッチの『ドリーマーズ』における唯一分からなかった引用シーンの元ネタが今作の結婚式のシーンだったというスッキリドッキリサプライズ!!!
これにより、さらに『ドリーマーズ』の評価が上昇した。

フォロワーさんのレビューに感謝m(._.)m

2017-8
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