ししん

ザ・レッド・チャペルのししんのレビュー・感想・評価

ザ・レッド・チャペル(2009年製作の映画)
3.0
全体主義国家の不気味さだけでなく、その中でのデンマーク人(「デンマーク系"朝鮮人"」)の変容が描かれており、不思議な映画でした。
監督(兼出役)の解釈が強めに出ているので、微妙な感覚になってしまう部分もあります。ただ、北朝鮮の人々の笑い顔やひきつった顔など、瞬間的に見える表情は、「リアル」というほどではないかもしれませんが、示唆的でした。

シンプルな芸術であっても、ここまで改編されてしまうことに薄ら寒さは感じます。しかし、それが誰の責任なのかこの映画はあえてぼかしていくスタイルです。一緒について回る女性、現地の監督そして最高指導者。出来上がった監獄は、誰が誰を管理しているのか分からない状況が作り上げられています。

ノンフィクションというより、「リアル」ムービーに位置づけると、観やすくなる映画かもしれません。