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ザ・レッド・チャペルのVOTのレビュー・感想・評価

ザ・レッド・チャペル(2009年製作の映画)
3.7
撮影当時(まだ先代将軍の時代)、北朝鮮の検閲がデンマーク語をちゃんと理解できていなかったこと、仮に少しはわかっても脳性麻痺の障害者のネイティブでも理解しづらい発声が通じるわけもないことを利用して、ショービジネスと見せかけて北朝鮮に乗り込んだドキュメンタリー映画ですね。

コメディっていうか、外国人を迎える北朝鮮側も、何かボロを出させようといろいろ仕掛ける監督側も本気で身体と命を張っているので、観ているこっちは笑うしかないっていうか。ホントに「笑ってはいけない北朝鮮24時」みたいな映画でした。

ガチガチの監視の中で撮影できたもので、かつ検閲を通って持ち出せた映像のみで構成されているので、情報としては断片的でドキュメンタリーとしてもちょっと物足りなさはありますが、相手が相手だけに、これでも限界でしょう。よくやるわ、とマジで思います。

マジモノの全体主義の空気に触れてみたい人にオススメ。
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