片腕マシンボーイ

Give and Go - ギブアンドゴー -の片腕マシンボーイのレビュー・感想・評価

3.3
愛ちゃん愛ちゃん!愛ちゃん祭!わっしょい!帰ってきた愛ちゃん祭!

映画デビュー作だよ!記念すべき愛ちゃんの第1歩だよ!

聾唖の少女愛ちゃんと故障で再起を目指すプロバスケ選手がバスケを通じて成長すんよ、って話

当時13歳の愛ちゃん、小学生役
愛ちゃんがデビューしたのは愛ちゃんの自主的な意思ではなく、ミーハーなお母さんの勧め、「桐島」などで注目され各新人賞を総ナメにしたころはイヤイヤ女優をやっていたというのは有名な話
(石井隆監督の「人が人を愛することのどうしようもなさ」を愛ちゃんが観て感動し女優に目覚めたのも有名な話)(僕はそのエピソードに釣られて「人が人を愛することのどうしようもなさ」を観たが津田寛治出演シーン以外は鼻糞ほじんのに夢中だったんも有名な話?)
にもかかわらず!映画デビュー作でこの演技、この美貌、この存在感…紛いなき天才の生まれた瞬間ですわね

耳が聞こえない難しい役どころだが、圧倒的な眼力で見事に演じている愛ちゃん
小学生といえば自分が周囲と違う事が何より怖く、他人が周囲と違う事が何より可笑しくてしかたない時期
耳が聞こえないという圧倒的な違い、それによってバカな男子にからかわれるどころか、大好きなバスケで明らかに自分よりレベルの低い選手にレギュラーを奪われる始末
溜まりに溜まったフラストレーションを超攻撃的手話に乗せて爆発させる愛ちゃんの破壊力たるや…圧巻でした

作品自体もね丁寧に作られた良作でね、聾者への理解をうながす難しい題材ながら明快かつ爽やかな出来で、青春モノとして観てもクオリティは高く、非常に好感が持てます
愛ちゃんの迫真の演技に底上げされているのは確かですが、愛ちゃんのファンでなくても観て損はない作品かと思います

愛ちゃん祭、もちろん続くよ!