このレビューはネタバレを含みます
言葉で他人のこころを掴もうとする試みを4時間10分くらい散々見せられた後に、駅で偶然再開した元恋人をそれぞれの電車越しに追いかけてただ笑い合いあってキスを投げる非言語での触れ合いを見せて「これが親密…
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言葉に殴られるというか一度にあまりにもたくさんの言葉を受け取ってしまった
時間をかけて渡された感動が、映画を見終わって数日たっても1週間たっても、境目が分からないほど肌なじみ良く映画の世界が…
このレビューはネタバレを含みます
【メモ】
体感では全体のシーン数の半分を占めるほどに電車でのカットが多い
恐怖心についての焦燥感と苛立ち
暴力の胞子のシーン
貴方に会いたかったことが今分かった
選択したことが正解になるよ、御託…
電車、戦争、暴力、言葉
製作ドキュメンタリーっぽさがガッツリとしたテーマ性が貫いて揺れ動く様が時間をかけて描かれる。
脚本という支配側に立ち、暴力的な振る舞いによって相手の自由と選択を奪う良平。そ…
わたしはあなたではなく、
あなたはわたしではない。
それでもわたしはあなたのことが知りたかった。あなたはもうひとつのわたしであると信じたかったわたしは、あなたがそうしてわたしに向けるつめたい眼差し…
濱口竜介監督作品で一番好き。
他者は絶対に相互理解は不可能であるという前提に立ち、だからこその繋がる瞬間の尊さが描かれている。
心はオープンにすべきかクローズにすべきか、身体と魂の繋がり、暴力は…
この場合、あいつが憎ければ憎いほどいいのだと思うけれど、もう途中で声も聞きたくないほど嫌いになった。
マンスプレイニングとモラハラを全身に纏い、文系を拗らせに拗らせたあいつ。飲み会で偶然会ったらあい…
2023年10月11日新文芸座
ここで見ておかないと、見る機会ないかなーと思い鑑賞。なにせ長いしね。
濱口作品鑑賞順は「ハッピーアワー」「寝ても覚めても」「ドライブ・マイ・カー」「偶然と想像」「PA…
詩や手紙を読む人、メールの文面、ホワイトボードの文字、SNSやYouTubeの映像などをそのまま映すことは映画の表現から遠いような気がしていたがそんなことはなかった。
でもだからこそラストショットが…