EmiDebu

不安の種のEmiDebuのレビュー・感想・評価

不安の種(2013年製作の映画)
2.5
友人と家で映画を観ようとなると選ぶのは大体ホラー映画だ。短い上に、特に考え込まないような作品が多く都合がいい。
おちょなんさんという話だけ先行してしまった漫画を映画化したもの。漫画自体は全巻揃えたから知ってるのだが大体1話、10ページもいかないくらいの短くて、怖すぎない話を集めた漫画だ。なんか嫌だな、気味悪いな、そんな話が多く貞子や伽倻子のような純粋なジャパニーズホラーをいく作品は少ない。ゾッとする話というのがあったがそれに近いかもしれない。
映画はそれらの話を少しずつ繋げて、いくつかの原作に登場する話が出てくる。ここでもやはりおちょなんさんは強い。
そして、須賀健太!この映画が公開されたあたりは何をしていたか分からないほど、華やかな表舞台にはいなかったように思うがこんな映画に出ていたとは。僕が小学生くらいの頃は、様々なドラマや映画に出ていたのが、こんなひっそりとしたホラー映画なんて。最近はまた活躍している姿を見せているから、今後も頑張って欲しい。
映画としてどうこうというより漫画を発展させたものに近い。あれがもし実写だったらというのは、この映画に関してかなり興味を湧かせる要因であると思う。実際、漫画に登場するキャラがほぼそのまま実写で映し出されているのは、原作ファンからしても嬉しいものだった。これがまた、漫画の種類にもよるものだと思う。漫画だからこそ良いもの、そう言ったものももちろん存在するからだ。
結果的に面白い、面白くないの観点というより、もっと原作を好きになれる映画だった。
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