心の深いところを覗かれたようにじくじく痛み、胃のあたりがみぞみぞする感覚。でもそれが何故か心地よくも感じられる。夢といったテーマに対して考えさせられる作品だった。
すこし抉られるように見るのにエネルギーを使った。夢の叶え方のようなサクセスストーリーではなく、夢の諦め方がわからないといった現実。
後半の天童の相手の言葉を引き出すような柔らかい言葉や表情、みち代の段々とすっきりと晴れやかになっていく雰囲気が良かった。
お互いに帰っていくところだったり起き上がったり同じことをしているときのシーンのカメラの切り替わり方が好きだった。