VHSテープのザラザラとした画質は、ホラー映像と相性がいいのは『リング』が証明している。『リング』の井戸から貞子が出てくるシーンの何が怖いって、画質の悪さですよね。画質の悪さがより怖さを引き立てているんだと思います。
低画質だからこそ、映ってはいけないモノが映ってしまったような、"本物"の映像を見ているような気持ちにさせられるんだと思う。
今作『V/H/S シンドローム』は6編からなるPOV形式のホラー映画で、一つ一つの映像に「映ってはいけない何か」が映し出されている。その「映ってはいけない何か」とは、悪魔、心霊、スナッフフィルム、など様々。画質の低さ、荒さ、による映像の不気味さはこの映画の評価ポイント。また、グロさとエロさもなかなかのもので、R-18作品なのも納得です。
POV形式映画の宿命と言ってもいいのが画面酔ですが、今作は画質が悪い上に画面もグラグラ揺れるので、かなりキツい。私はPCの画面で見たのでまだましでしたが、これを映画館の画面で見るのはキツそうだ…
また、映像の登場人物の多くが、「調子に乗った若者がふざけて撮ったビデオ」であり、私の嫌いな種族の人たちが、"何か"に惨たらしく殺されていくので、ある意味爽快なところもありましたが…
う~~~ん、全体的にクオリティが低いですかね(-ω-)
もっと上手くPOV形式で撮っている映画もありますし、一つ一つの映像も、ショッキングではあるけど、あまり面白くはないかな。結局この映画はなんだったのかもよく分かりませんし。
ホラーオムニバス映画という括りでは、最近見た『鬼談百景』のほうが全然面白かったです、ホラーのタイプは全然違うけどね。
この作品の続編もあるらしいけど、見ようか悩む。