えっちゃん

女っ気なしのえっちゃんのレビュー・感想・評価

女っ気なし(2011年製作の映画)
3.5
今はなき梅田ガーデンシネマにて。
(シネ・リーブルも素敵な劇場ですがら梅田ガーデンシネマは本当に上映する映画のチョイスが天才だと思っていました。)

めちゃくちゃシルヴァン(ヴァンサン・マケーニュ)にいらいらさせられた同時上映の『遭難者』でしたが、ちょっと禿げててぽっちゃりとしたシルヴァンが、当作上映が終わる頃にはとても愛おしく思えてしまうような、そんな穏やかな空気感が確かにあった作品でした。
フランスの辺鄙な海沿いの田舎町、という風景も文句なしに美しく、季節がまた巡る『遭難者』と同時に作品を視聴できてラッキーだなと思います。

短編でも長編でもその才能を遺憾なく発揮し、色彩、カメラワーク共にエリック・ロメールを彷彿とさせるようなギヨーム・ブラック、これからも追いかけて観たいと思いました。