宇宙での事故から地球への帰還までを描いたSFサバイバル映画。
宇宙そのものや宇宙船、宇宙から見た地球など、この映画で描かれる宇宙はとにかく美しく心奪われる。それでいて美しさと同じぐらい宇宙空間の怖さも描かれる。音も酸素も無く果てのない巨大な空間でありながら見ている側の息を詰まらせるような閉塞感。そして無音の中で超高速で飛び交うスペースデブリが与える恐怖感。めちゃくちゃ怖い。
この映画、音響が素晴らしくて無音の中主人公の心臓の鼓動や息遣いのみでストーリーが進むシーンも多く、だんだん主人公と見ている側がシンクロしてゆくような気分を味わえる。
映画本編はほとんどサンドラ・ブロックの1人芝居。それでもずっと画が持つのはストーリーそのものの面白さ、前述した宇宙空間の描き方の素晴らしさ、音響による観客とのシンクロ等があるからだと思う。
もう一人の登場人物ジョージクルーニーも良い。孤独な世界に放り出されたサンドラ・ブロックにそっと寄り添うかのような温かさに溢れたキャラクター。酸素の残量少ないのにめっちゃ喋りかけてくるやんって思っちゃったけれど。
後、なんでこの映画のタイトルに邦題で「ゼロ」足したん?本当にこの映画見てそのタイトル付けた?