あらんしほん

ゼロ・グラビティのあらんしほんのレビュー・感想・評価

ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)
4.5
どうして映画をわざわざ映画館で見るの?高いしレンタルでいいじゃん。という友人へ。

映画館でしか体験できない、映画を見るという行為以上のものを得れること。
この映画はそれを知ることができると思うんよ。

この映画では映画館は宇宙船になっていた。暗闇のなか足元を照らす小さな光は道しるべに。非常出口の灯りは生存するため。
入口で3Dメガネを渡す人は無事の旅を祈る人に。
妄想ひどいなって思うかもしれないけど、今の私はエレベーターのぐわってなる感じや電車の揺れでさえ目を閉じれば宇宙を感じる。
心臓を掴まれて、目玉もってかれる。耳、膝が痛い。息ができない。ずっと口で息をして開きっ放し。
エンドロールでキャストの名前がでる。涙がでる。エンドロールで泣けるんだよ!!

見終わった私は無重力の世界から帰ってきて立つことができない宇宙飛行士状態。
頬を伝った涙のあとを見て、重力を感じる。

人間ってやっぱり異質なんだな。地球にも宇宙にもゴミをだすのは人間。
母なる大地にも母なる大地の母の宇宙にとっても
私たちが人類の進化って呼んでたものは反抗期みたいなものなんだろうな。
へその緒がちぎれ、宇宙を漂うサンドラ演じるライアン。
お母さんのお腹のなかは安全。
それでもO2と重力のある世界に生まれてくる。どうしたってなにしたって自分の人生を生きるしかない。
ジョージクルーニー演じるマットの「旅を楽しめ」
何て素敵なんだ。ジョージクルーニー、上司にしたい人No.1だよ。
そしてサンドラブラックカッコよすぎる!!あんまり好きじゃなかったんだけど…
顔も声も演技もこの映画で大好きになった。

そして3D!IMAX!素晴らしかった!地元に来いや!
字幕が邪魔で何で目が二つあるのに字幕と映像それぞれを見れないかな!
もうこれは私が映画に合わせるしかない!英語を理解するしかない!
わざわざ映画館で見る必要性の話し?
娯楽の世界だし自分の好きで見ればいいんだね!
ただ映画館に行かなきゃ映画館の良さは分からないよ!