宇宙空間に投げ出された女性宇宙飛行士が地球に戻るまでのサヴァイヴァルを描いたサスペンス。『アナと雪の女王』を観た時にも漠然と感じたのだけれど、こうした「戦うヒロイン」を描く映画がヒットした背景にはそれほどまでに女性の生き辛さが共感を呼んでいるところにあるのかと考え込んでしまいたくなる。いや、私の知る限りでは『エイリアン』のシガニー・ウィーバーなんかを筆頭にそういうヒロインは昔からゴマンと居たと思うのだけれど、この話のヒロインは男としての名前(「ライアン」!)を名乗らされて、失った娘のことを傷として抱きながら男たちと同等の能力を求められるミッションに参加することになる。これは偶然なのだろうか、と考え込んでしまったのだ。