shino438

ゼロ・グラビティのshino438のレビュー・感想・評価

ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)
3.0
前の方で観たので気持ち悪くなった。極限まで削り取ったストーリーのお陰で体感だけに集中出来た。サンドラ・ブロックはやっぱり上手だし、ジョージ・クルーニーのエピゾードは作品中の唯一の希望として後光が差している。

[2019.06.21見直し]

アマゾンプライムで配信されていたので、見直した。監督の凝りに凝ったカメラワークと音楽の極限状態の連続ながら、サンドラ・ブロックとジョージ・クルーニーの物語が光っている事を再確認した。

ほぼ全編「次々に起こる危機」の中に、はっきりと「生と死について描かれてる」事に改めて気づいた。サンドラ・ブロックと娘の話、救難信号に混線して入ってくるアニンガのエピソード(アニンガ側のシーンがスピンオフであり https://youtu.be/0zcYkuIzzy8)での赤ん坊の鳴き声。娘の死を「神様」のような存在となったジョージ・クルーニーの助けを借りて、「生きて帰る」という力強い選択をする事。そしてタイトルにある「重力」を感じるクライマックス等。

「孤独と生と死」という宗教的な題材が、見たこともないような視覚効果を体験できる映画の背景に含まれている事が、「ただの3D映画」に留まらない納得のアカデミー映画となっているんですねー。
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