息が苦しい。
大海原にひとりでとりのこされたりとか、砂漠のど真ん中にとりのこされたりとかとはまた違った、恐ろしさがある。宇宙空間にぽつんといるというのは、絶望すぎるし、早々にフェードアウトしたジョージクルーニーの事を思うとお尻から太ももにかけてのあたりがぞわぞわする。
多分全く違うんだろうけど、個人的には、３０時間バイトした時、開始当初は本当にこのバイトは終わるんだろうかという気持ちになって、終わった時は、終わった～とかよりも、帰ってこれた・・・という気持ちが強く、この感覚に似ているような気がした。
この映画にメッセージ性とかは特に感じられなかった。宇宙空間にとりのこされる感覚を疑似体験できる、そんな映画だと思う。あきらめちゃダメだとかいうメッセージもあるかもしれないけど、あんまりそこじゃない。真の孤独の疑似体験。全身の汗腺が解放され、息が苦しい映画です。見終わったら水分補給をちゃんとしよう。
