まえじま

ゼロ・グラビティのまえじまのレビュー・感想・評価

ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)
4.1
2020年105本目。

予想以上に面白かった。

とにかく映像が凄い。
ワンショットワンショットがとっても綺麗で、あんなに綺麗な地球と壮大な宇宙を描いた映画他にないと思う。

今まで爆発ばっかの動の宇宙を描いた映画をいっぱい観てきたけどやっぱり宇宙は静だから怖いんだなって思った。静かだった空間が一瞬にして混乱に陥る。物理の法則に従ってないってこの映画批判されてるけど充分そのホラー加減はリアリティあったと思う。

前半はホラーサスペンス、後半は1人の女性のライフストーリーと生還劇としてとってもスピーディーかつ無駄も無くて90分という上映時間も良かったと思う。死体結構怖かった。顔面に残骸喰らうとあんな感じに顔欠けるのかよ…恐ろしい。
サンドラブロックのキャラにあまり感情移入はできなかったけど絶望感といっそ終わらせてしまおうと思う気持ちはひしひしと伝わってきて、とっても辛かった。あの壮大な未知な空間に1人だけ残される辛さ。オデッセイにも通じるものあったと思う。だからこそジョージクルーニーのキャラもいい役割だったと思った。

POVで撮るところと大きめに全体を捉えるところと使い分けも上手いなあと思った。最後まで地球を一切映さず、サンドラブロックの視点で進んでいくのもとっても見応えがあった。

個人的には音楽無しでサンドラブロックの声だけバージョンも観てみたいと思った。より恐怖を煽る映画になると思う。

なんで毎回アメリカ映画は敵として絶対ロシアを置くのか…
まえじま

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