ねこたす

トランセンデンスのねこたすのレビュー・感想・評価

トランセンデンス(2014年製作の映画)
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そう、こういうのでいいんですよジョニー・デップは!
奇怪な格好してわーけの分からんことをぶつぶつ言う必要ないのですわ!
この渋い声がまたたまらんのですよ。抑制がきいた声はジワリと沁み込むようで、ただものではない感じ。A.Iにぴったり。

モーガン・フリーマンってLUCYでも似たような役だったし、あんまり役選びしてないのかなあ。最早演技をしているようには見えない、モーガンそのものが映画に映っているよ。まあ売れた故の役得だよね。

え、映画の内容? わざわざ話すことあります?
特に目新しいことは何もないですよ。あーこれ見たことあるなあ、と思ったら多分どこかで見たことがある映画が元ネタだよ。うん、きっとそうだ。
強く連想したのはやはりGhost In The Shell。A.Iと融合したウィルは、人形遣いと混ざり合った素子そのまんまだよね。どこにでもいないけど、どこにでもいるというモチーフはよく使われるし、上の存在に成ったということ。この映画的には神の創造。

それにしても、繰り返される並列化の先を描こうとした攻殻SACに比べて、拍子抜けの終わり方だよなあ。"超越"がこの映画のタイトルなら、もう少し皮肉の効いていたものが見たかった。

ヤバいA.Iが生み出されたのに、気付いているのは本当にごくごく一部。そして、物語が展開されるのが寂びれた街やネットの干渉を受けない山の中の為、話のスケールがこれでもかというぐらい小さく見える。それなのに、いきなり電気を奪われちゃ民衆もたまったもんじゃない。

技術的な部分はどうなんだろうなあ。Facebookなんかは最近顔を認識してタグをサジェスチョンしてくれるし、チャッピーでも同じように描かれた意識のアップロードもそのうち実現可能みたい。
ディープラーニングが持て囃されている昨今だけど、A.Iが世界を滅ぼしてくれる未来はもう少し先になりそうだ。