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トランセンデンスのshinoのレビュー・感想・評価

トランセンデンス(2014年製作の映画)
3.8
科学が人類を「超越(トランセンデンス)」するとき、何が起きるのか。

人工知能「PINN」の開発している、有能な科学者の夫婦。科学の発展を阻止しようとするテロ組織の襲撃で、PINNに関わる科学者達が次々と死亡。夫のウィルも襲撃に会い、放射線中毒で約1ヶ月の命に…妻のエヴリンは、ウィルの意識をPINNにインストールする事に成功するが…

人工知能暴走系、結構前から色んな切り口の映画がありますよね。
私はコレ結構好きでした!なぜならジョニーデップが人類を司る人工知能として生き続けるなんて素敵だから(*^^*)笑
というのと…結構深いメッセージを感じだから。

以下、ネタバレっぽくなります。
人類は、自分たちが制御できない力に出会うと、脅威を感じて排除しようとする。どこまでが人間に許される行為かという葛藤もある。
夫を人工知能化したエヴリン本人ですらその境界が分からなくなり、最後は自ら彼の停止に協力することに。

でも、最後の最後で、ウィルは妻が思う理想の世界を築くことに懸命だっただけなのだと知る。すごく切ない献身的な愛の話。

にしてもナノロボットを世界中に張りめぐらせたり、人の力を脅威的にアップさせたりはぶっ飛んでいると思うけど(´・ω・`)笑
ウィルは説明不足。人間は聞く耳を持たなさすぎ。

冒頭と繋がる最後のシーン。人工知能停止のために使ったウィルスで、世界の電子機能が完全にストップ。科学が進みすぎた世界と、そうでない世界、どちらが幸せか。結構考えさせられる。

二人の庭でひっそり咲くヒマワリが切ない。
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