朱音

劇場版 魔法科高校の劣等生 星を呼ぶ少女の朱音のネタバレレビュー・内容・結末

2.0

このレビューはネタバレを含みます

意外と観れる作品。ヒーローものアクションとして正統だし、至って真面目に作られているのも分かる。

ただこの作品に対して今更こんなことを言うのもナンセンスだなとは思うが、やっぱりタイトルを含めて、最優秀な主人公を「敢えて下げる」みたいなのは本当に必要なのだろうか?
TVシリーズ本編はともかくとして、殊この劇場版に至っては彼が「劣等生」であるとする描写は皆無なので、ますますこのタイトルに意味は無いものとなる。
また劣等感を抱いた者が己の総てを賭けて困難を乗り越えてゆくカタルシスもこの作品では得難く、優越感や万能感といったものを逆説的に誇示せんとする様な歪さばかりが見て取れる。
要するにこの「敢えての下げ」は一見正統派ヒーローアクションを普通に鑑賞し楽しむ上での絶え間ないノイズになっている。


ただラスト、渾身の「流石です。お兄様…」
ああ製作者分かってるなとは思った。
朱音

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