幼少期に同じ男性に性的虐待を受けた二人の青年が10年以上の時を経て再会し、同じ痛みを抱えて生きて来た事実を再認識する。一人は男娼として生き、一人は非現実的な経験を更に非現実的な妄想で塗り替えて生きて来た。男娼としての人生を生きてきたニールは自らそれを選び享楽的に生きている様にも見えるが、そこには確かな破滅願望が見え隠れし自己懲罰的な側面もある。人生にポッカリと空いた数時間の空白をなんとか埋めようとするブライアン、UFOに攫われたのでは無く完全に一人の男性によって人生を狂わされたのだとの事実に到達してしまった彼はこの先の日々をどう生きていくのか。共に抱える父性の不在、立派な「男らしさ」に対する憧れがもたらした悲劇だとするとこんな悲しい事は無い。ハメ撮りAVの様な主観による性描写が結構キツい。↓で書かれていた方がいたが、キャトルミーティレーションとフィストファックが接続されるのマジで凄い…どう言う発想よ…。話はエグいのにサントラはスロウダイヴ、ライド、コクトーツインズにとどめのシガー・ロスとひたすら清らか。
