NaotoKaneko

パトリオット・デイのNaotoKanekoのレビュー・感想・評価

パトリオット・デイ(2016年製作の映画)
4.0
マーク・ウォールバーグらしさが光る秀作。コミカルなトークやシリアスな演技、実に脂が乗っている。
実話に基づいた作品なので結末は分かっていても、ハンドカメラによる臨場感もあり、最後まで緊迫感が止まらない。2時間強これが続くのだから、観終わった後肩がこってしまったほど。
実際の映像やインタビューも最後に入っており、ドキュメンタリータッチにも仕上がっている。また、実在の人物を実名のまま配役されているが、特徴を押さえてよく姿格好が似ているなと思った。なので、スーパーヒーローもいなければ、ヒロインもいないし、悪の組織も出てこない。本人役しか出てこないが、実は、唯一実在しないのが、マーク・ウォールバーグが演じるトミー・サンダース。だが、完全ノンフィクションじゃないことで、よりストーリーに深みや、市民が結束し共に前進する姿が際立っている。

最後にオルティーズ選手がスピーチするワンシーンがあるが、MLBを知らない人には少し説明不足かと。
この後、前年地区最下位だったレッドソークス(敢えて)が地区優勝、ア・リーグ優勝、そしてワールドシリーズ優勝まで成し遂げたのだから、どれだけ「Boston Strong」という言葉が浸透し、ハートが強かったが伺える良いシーンなだけに少し残念だ。
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