めろこ

パトリオット・デイのめろこのレビュー・感想・評価

パトリオット・デイ(2016年製作の映画)
4.2

緊張感を伝えるのがとても上手な実話映画。見ていて自分の心臓がバクバクしてるのがわかりました。それくらい見入っていた。それは多分これが現実に起きたことだからというのが一番の理由でしょう。自分がもしこの場にいたら…と考えては、でてくる色んな人物に思いを重ね、最後まで集中して見ることができた作品でした。

実はわたしはこのテロが起きる前、まさにこの現場に行ったことがあります。それで更に思い入れが強く、本当に食い入るようにして見たのかも。しかし、この映画を見なければこの事件のことも日々のニュースの一片にしかならない、記憶に残ることもない、考えることだってしない。仕方ないながらも、そんな無知の出来事がこの世界には蔓延っていると痛感しました。だからこそこの作品を見て、知れて、この事件に自分なりの感情を抱いたことはとても意味のあることだったと思います。映画鑑賞という時間を楽しむというよりは、わたしにとってはお勉強でした。最後には登場人物のモデルとなった方のインタビューもあり、本当にあったことなんだとリアリティが端々に感じられます。

この映画を観た人は最終的に人々の愛に心動かされる人もいるかもしれないし、もしかしたら、アメリカ側にとって綺麗な締め方をしている映画と納得しない人もいるかもしれません。でも個人的には最終的にどんな感想を持とうとも、この物語自体を知ることに意味があると感じる作品でした。観てよかった。
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