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パトリオット・デイのDのレビュー・感想・評価

パトリオット・デイ(2016年製作の映画)
3.9
実は「実話!」みたいな映画が苦手
被害者とか主人公を神格化したりお涙頂戴にするから
日本の作る戦争映画が最たる例

この映画はもちろん実話なんだけどいい意味で裏切ってくれた
恐ろしく作り込まれた脚本と映像が感動だった

まず映画館でチケットを買って、映画の長さに驚くと思う。
「こういう題材なのに長すぎだろ!」
でも、映画を最後まで見たら長い理由が分かるはず
何かが心を満たして映画館を出ることになる

映画について

『イレブンミニッツ』を思わせる群像劇が序盤のメイン
無駄のない映像がテンポよく心地よい
ただ、そのテンポの良さがあの爆発テロへのカウントダウンだと知っているからこそハラハラ感が増していく

解決へ奮闘する中盤はリアルの映像が使われ生々しさが増す
途中「そんなド派手にドンパチするかいなっ!」というツッコミ所もあり見応え十分

そして終盤(ネタバレ)
「必ず最後は愛が勝つ」的なウザい終わり方するかと思いきや、
いきなしのドキュメンタリー
当事者の声がストレートで最後の最後に映画を包み込んでくれた

あの日のニュースをリアルタイムで見ていた僕らが知らなかった事件の裏側というか表側の話がそこにはありましたわ
強い強いメッセージ、思い、魂を感じた
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