すず

すずの感想・レビュー

2017/06/19
パトリオット・デイ(2016年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます。

ボストンよ、強くあれ

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2013年4月15日に起きたボストンマラソン爆弾テロ事件から犯人逮捕までの102時間を描く実話。題名のパトリオットデイとは4月の第3月曜日の祝日、愛国者の日。その日は毎年ボストンマラソンが開催される。
[ローンサバイバー]、[バーニング・オーシャン]に続き3度目のタッグとなるピーター・バーグ監督、マーク・ウォールバーグ主演作。

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実在の人物、実際の場所などリアルを追求し丁寧に作られていました。実際の映像も随所で扱われ、ラストでは本人たちのインタビューもあり、ドキュメンタリーとしても見応えがある。

フィクションだったのは主人公トミー(マーク・ウォールバーグ)と妻キャロル。トミーが事件発生後、初めて家に帰って来た時の怒声と涙が人間らしくて好感が持てる。フィクションなのはこの2人だけなので冒頭に出てくる人物たちは皆事件のどこかに絡んできます。

爆破シーンの惨劇は本国アメリカでR指定されるのも無理はない。手足がちぎれ、血の海となる。リアルなシーンに絶望的な惨状が伝わってくる。当事者が観たらフラッシュバックを起こすのではないか。証拠保存のため現場から動かせない少年の遺体を見張り続けた警官が印象的でした。

犯人との市街地での銃撃戦は驚きました。市民はさぞかし恐怖だったでしょう。爆弾も使用され負傷者多数。取り逃がしたとなれば、その後の市民の恐怖と不安は相当なものだったのではないでしょうか。

犯人の動機はわからずじまいでした。けれどこの映画はボストンの警官、市民に捧げた映画ということであれば致し方なし。ラストはドキュメンタリー要素が強く、レッドソックスのセレモニーやその後が描かれており、テロに負けない彼らの姿がそこにありました。

警官たち、市民たち、救助に関わったすべての人をここに讃えます。


ボストンの勇姿、ここにあり