おとうちゃん

パトリオット・デイのおとうちゃんのレビュー・感想・評価

パトリオット・デイ(2016年製作の映画)
3.8
希望は爆弾より強し!

2013年4月パトリオット・デイ(愛国者の日)。世界中が注目するアメリカボストンマラソンのゴール地点で起きたテロ事件。
憎むべき犯人を追跡するボストン警察、FBI...そして市民たち。犯人逮捕までの緊迫の102時間を描いた真実の物語。

主演マーク・ウォールバーグ×監督ピーター・バーグ
『ローン・サバイバー』で味をしめ『バーニング・オーシャン』そして本作...実際の事件を映画化させたら、今や このコンビの右に出る者なし!と言っても過言ではないダブルバーグ第3弾。

もう、4年も前なのか・・・
まだ記憶に新しく何が起きるか分かっている事件なのに、先の展開が気になって目が離せない...一気に観れる133分!

爆発が起きるや否や、いち早く現場に駆けつけ適格に指示を出す、地元警官トミー(マーク・ウォールバーグ)
撃ち合いで いぶし銀の働きを見せる「ファッキンテンポ」の年配警官(J.K.シモンズ)
現場の状況を見て、即座にテロと判断。容疑者の段階で写真を一般公開の支持を出すFBI捜査官リック(ケビン・ベーコン)

テロリストに人権はない!
アメリカのテロに対するスタンスを目の当たりにしながら まるで その場にいるような臨場感。
スピード解決の裏に隠されていた非情なまでの姿勢。

「遺体も手掛かりだから動かすな!」
FBIの無慈悲な指示に事件解決と家族の気持ちの狭間で困惑。子供の死体に敬礼しながら見守るしかない警官。

10年後...この映画のことは、すっかり忘れているだろう。
でも、死して尚テロと戦い続ける幼き骸に敬礼している警官の姿だけは忘れたくない。

語り継ぐべきは〈悲劇〉ではなく〈団結〉そして〈希望〉