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パトリオット・デイの犬のレビュー・感想・評価

パトリオット・デイ(2016年製作の映画)
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日本では発生率の低いテロではあるが、ついこの間もイギリスにてアリアナグランデのコンサートで自爆テロが発生したのも記憶に新しく、その話題性も考えればこの作品を今観れることはタイミング的にもある種とても貴重だと言える。

単にマークウォールバーグを主張するのではなく、警官や市民にもそれぞれドラマがあり、苦悩や葛藤が交差する中で見えてくる希望がとても上手く描かれている快作。テロの恐ろしさは勿論のこと、FBIの有能っぷり、見応えある銃撃戦、アメリカらしくかっこいいセリフ、そしてなによりもわずか102時間で犯人逮捕に至った警官とFBIの功績に敬意を払う。ウォータータウンは治安が良いため警官は滅多に銃を握らないゆえに慣れてないらしいがそれでも勇気を振り絞って立ち向かってた姿勢にも感動する。

こういう実録ドラマって最後に本人映像や当時の写真が出てくることが多いと思うんだけど、『世界まる見え』観てるみたいでせっかくのカタルシスも消えそうであれはあまり好きじゃない。でも、今回に限っては犯人の眉間に容赦なくレーザーポインターが当たっている写真が恐ろしくもFBIの凄さを感じたのでまぁok。
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